インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザの発症や重症化をある程度防ぐことが期待できます。
ただし、接種にあたってはいくつかの注意点もあります。予防接種を検討している方は、これらの点も理解しておくと安心です。
インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」です。
A型株やB型株のウイルスを鶏卵で培養し、増殖したウイルスを不活化・分解処理したうえで精製します。
ウイルスの膜たんぱくの一部である HA(ヘマグルチニン)たんぱく を利用して作られ、これが免疫防御に役立ちます。
つまり、ウイルスそのものを接種するわけではありませんので、ワクチン接種によってインフルエンザにかかることはありません。
日本で使われる一般的なインフルエンザワクチンは、次の4種類の株を組み合わせた「4価ワクチン」です。
インフルエンザA型・H1N1株
インフルエンザA型・H3N2株
インフルエンザB型・山形系統株
インフルエンザB型・ビクトリア系統株
毎年、WHOが流行予測に基づきワクチン株を発表し、それに基づいて製造されます。
インフルエンザワクチンの主な効果は以下の2点です。
合併症の発生を減らす
重症化や死亡率を抑制する
完全に発症を防ぐものではなく、「かかった場合のリスクを下げる」ことが目的です。
アメリカCDCの研究では、65歳未満の予防効果は70〜90%と報告されています。
一方、日本の研究では65歳以上の高齢者における発症阻止効果は34〜55%程度ですが、重症化や死亡の抑制効果は約80%とされています。
効果は接種後およそ3〜5か月持続し、流行シーズン1回分はカバーできます。
効果が出るまでに約2週間かかります。
十分な免疫が安定するには4〜8週間必要とされているため、10月〜12月、遅くとも1月までの接種がおすすめです。
13歳以上:原則1回接種(必要に応じて2回の場合あり)
13歳未満:原則2回接種
年齢によって接種量も異なります。
6か月以上〜3歳未満:1回 0.25mL × 2回
3歳以上〜13歳未満:1回 0.5mL × 2回
なお、WHOは9歳以上、米国では8歳以上であれば1回接種が妥当としています。
インフルエンザは毎年異なる株が流行し、ワクチンもその年ごとに製造されます。
ワクチンの効果は3〜5か月しか持続しないため、毎年接種することが基本です。
接種後、副反応が出ることがあります。
局所反応(10〜20%程度):かゆみ、痛み、発赤、腫れ など
全身反応(5〜10%程度):発熱、頭痛、倦怠感(2〜3日で改善することが多い)
まれに アナフィラキシー症候群 を起こすことがあります。重度の場合は接種後15分以内に発生することが多いため、接種後30分は院内で安静にすることが推奨されます。
副反応は24時間以内に出ることが多いため、体調変化に注意しましょう。
入浴は問題ありませんが、注射部位を強くこするのは厳禁です。
当日は飲酒を控えることをおすすめします。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土日祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:30-14:30 10:00-14:30 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 16:00-21:00 16:00-19:00 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 09:00-13:00 | 〇 | |||||
| 14:00-18:00 | 〇 |
休診日なし
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