コンジローマとは性感染症の1種であり、性行為やそれに近いスキンシップによって感染する病気です。
男女ともに、性器の周辺にイボができることが特徴です。
コンジローマは細菌の潜伏期間が長く、痛みや痒みがないので無自覚のまま過ごしてしまうケースも多く、二次感染を引き起こすことも少なくありません。
ごく稀に、出産時に母親から子供へ感染するようなケースもあり、その際には喉へイボが発症することがあります。
*当院での女性医師の診察は毎週水曜日午前診療のみとなります。
女性のデリケートゾーンの診察は、トラブル防止のため男性医師の診察は行っておりませんので予めご了承ください。
コンジローマが発症する原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。
HPVには100種類以上の種類があり、子宮頸がんなど陰唇がんなどの発症に関連するハイリスク型もあります。
その内の6型と11型と呼ばれるものが、コンジローマを発症させます。
主にコンジローマを発症させるHPVが感染するのは性行為です。
性行為などのスキンシップにより、皮膚や粘膜の小さな傷口からHPVが侵入して感染します。
主に陰部や肛門周辺で繁殖をして発症します。
コンジローマは感染からの潜伏期間が長く、早ければ3週間で発症するようなこともありますが多くは2.3カ月で発症します。
しかし、長ければ6~8カ月かかるようなこともあります。
主な症状は、性器や肛門周辺にできるイボが特徴です。
しかし、痛みや痒みなどがないことから発症に気付かないケースや、いつ感染したのか分からないというようなことも少なくありません。
そのため、感染時期や誰から感染をしたのかを特定することは難しいとされています。
男性の場合、亀頭の先端、カリ首、包皮の内側や陰嚢などにできます。
また、尿道や肛門の中に拡大することもあります。
シロ、ピンクや褐色、黒など様々な色をしたイボが確認されており、2mmから3mm程度ではありますが、カリフラワーのような形状になることも確認されています。
女性特有の尖圭コンジローマがみられる部分としては小陰唇、大陰唇、膣前庭、会陰にできます。
もちろん、男性同様に尿道口や肛門周辺、あるいは肛門の中にできてしまうこともあります。
色や形状、イボが大きくなるスピードや自覚症状に関しては男性と同様です。
コンジローマの場合、まずは性器や肛門周辺にできたイボを診察します。
典型的なコンジローマによりイボであれば、診察にて認識が可能になりますが、それ以外の場合には検査が必要になります。
検査は、患部から細胞を綿棒で採取して調べる方法です。
コンジローマは検査で判断することが難しいとされていることから、女性の場合は子宮頸がんなど悪性腫瘍との鑑別する診察を行うケースもあります。
また、他の性感染症を合併している可能性もあるため、血液検査を行うこともあります。
コンジローマかもしれないという疑いがある場合には、銀座駅の近くにある当院の泌尿器科へご相談ください。
コンジローマの治療方法は、外科療法もしくは薬物によって治療を行います。
外科療法では、イボを電気メスやレーザーにて焼却する方法になります。
また、液体窒素による凍結療法を用いるケースもあります。
薬物治療の場合は、軟膏であるイミキモド5%クリームを処方します。
治療から約3カ月は再発がないことを確認する必要がある他、二次感染を予防するためにも完治まで性行為を避けてください。
また、パートナーの感染も疑われるため、一緒に検査・治療を行うようにしましょう。
尖圭コンジローマは自覚が難しい点に加え、症状が似ていることから間違いやすい病気がいくつかあります。
そもそも、イボそのものが生理現象によって起きることもありますので、患者が自らで尖圭コンジローマだと断定することが難しいです。
陰茎の表皮や包皮の下にイボができた場合、フォアダイスの可能性があります。
フォアダイスはウィルスを伴うイボではなく、皮脂腺が外に飛び出てしまい、透けて見えているだけなので人に感染させることはありません。
皮脂を作る皮脂腺が毛根と関係ないところにできてしまうことでフォアダイスとなってしまいますが、実は健康な男性の半数程度にみられる生理現象です。
つまり、病気ではありませんのでこの場合は放置していても問題ありません。
ただし見た目が気になる場合には、レーザー等での除去治療も可能です。
亀頭のカリ首の部分をまるで囲むかのようにイボが多数発症する症状です。
1つのイボは1mm~2mm程度ですが、列をつくって亀頭を一周するかのように、規則正しく並んでしまう症状です。
見た目から何らかの病気を疑いやすいですが、実はこちらも生理現象です。
真珠様陰茎小丘疹の正体は脂肪の塊で、原理としてはニキビと同じようなものなので、他人に感染させることはありません。
健康な男性のおよそ2割程度にみられるとされる症状ですが、包茎の男性の場合、亀頭に皮脂等が溜まりやすいことから真珠様陰茎小丘疹になりやすいとされています。
しかし病気ではありませんので、早急な治療が必要な訳ではありません。
亀頭と包皮をつなぐ裏筋部分にできる白いイボを包皮腺と呼びます。
タイソン線と呼ばれることもあるのですが、球状ではなく鉛筆のような形状のイボとなっている点が特徴です。
これは、皮脂を分泌するための皮脂腺が膨らんでしまうことで、鉛筆のような細長い形状となります。
こちらは尖圭コンジローマの初期症状と似ていることから勘違いしやすいのですが、実はこちらも先に紹介したフォアダイスや真珠様小丘疹同様、生理現象です。
つまり、誰かに感染させる類のものではありません。
真珠様陰茎小丘疹同様、包茎の場合、皮脂や汚れが溜まりやすいことから豊肥線リスクが高まりますが、決して症状ではありませんので早急な治療を要するものではありません。
尖圭コンジローマを予防するためには確実性を考えるのであればワクチン接種、日常生活の中でできる予防法としては避妊具(コンドーム)の使用が挙げられます。
コンドームの使用で尖圭コンジローマを防ぐことができます。
ただし、残念ながら「確実」とは言い切れません。
なぜならば、コンドームに覆われていない部分にウイルスが潜伏している可能性があり、性行為の方法等次第ではコンドームでは十分な予防ができないからです。
「何もしないよりは良い」程度に考えておいた方が良いでしょう。
HPVワクチン接種による予防があります。
4価ワクチンのガーダジル、9価ワクチンのシルガード9の二種類のワクチンで完全な予防が可能です。
4価ワクチンは尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型だけではなく、子宮頚がんの原因ウイルスでもあるハイリスク型HPV16・18型にも対応しています。
9価ワクチンは先にお伝えした4種類のHPVタイプに加え、HPV31・33・45・52・58にも対応しています。
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