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ED(勃起不全)とは?


「ED(勃起不全)になってしまった」「自分はEDかもしれない」と密かに悩む男性は非常に多いものです。
EDというと年齢を重ねるほど増えるようなイメージがあるかもしれませんが、若年層や中高年など幅広い層に渡りEDに悩む方はいます。
他人には相談しにくいことだからこそ一人で抱え込んでしまい、より心理的なストレスを深めて症状が悪化するような悪循環に陥るケースも少なくありません。
また、いつかは改善するだろうと放っておけば、血管障害などを引き起こして命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。
EDとはどういった病気なのか知り、適切な治療を受けるようにしましょう。


ED(勃起不全)とはどんな病気か?

EDとはErectile Dysfunctionの略で、勃起不全や勃起障害とも呼ばれています。
十分な勃起ができないこと、勃起をしても維持できないことにより性行為を満足に行えないことを指します。
日本人男性の1,100万人以上がEDであるといわれており、私たちにとって身近な病気なのです。

最も多い患者は中等度のEDとされており、たまに勃起することは出来る場合や性交中には勃起が維持できるという場合が多くなっています。
たまに勃起ができないことがある場合や、勃起状態に満足できないような場合にもEDであり、中等度と判定されます。
重度になると勃起できずに性交できない状態となり、重度の患者は200万人以上いるといわれています。


EDが起こる原因

勃起は性的な興奮が神経を介して脳に伝達され、性器の血流が増大することで生じます。
つまり、EDでは神経もしくは血管のどちらか、あるいは両方が正常に働いていない状態であるといえます。
EDが起こる原因は大きく分けると3種類があります。

・器質性ED
血管や神経に障害があることでEDが起こることを、器質性EDといいます。
加齢により血液循環が悪くなることや、糖尿病や高血圧などの生活習慣病で動脈硬化が生じていることが原因として挙げられます。
また、脳腫瘍や脊椎損傷など神経が損傷するような病気やケガの場合にも脳に上手く興奮が伝達されないことでEDが起こりやすくなります。

・心因性ED
精神的なストレスやトラウマにより、神経に興奮が上手く伝達されないことでEDが起こることを心因性EDといいます。
精神的なストレスは人それぞれ異なり、仕事や人間関係など日常的な生活のストレスがEDに繋がる場合があります。
また、性交渉が上手くいかなかった経験がトラウマとなり、極度の緊張に陥ることでEDが生じるようなこともあります。

・混合型ED
混合型EDは、器質性と心因性が合わさって起こるEDです。
神経や血管に何らかの障害や損傷があることでEDが起こるだけではなく、このことが原因で勃起しなかったことが性交渉への不安やストレスとなりEDが助長されます。


ED治療の必要性

最初はEDの症状があっても、「偶然かもしれない」「放っておけばいつか回復するだろう」と考える方が多いでしょう。
しかし、EDを放っておけば、いざ治療を開始した時に回復まで時間がかかってしまうだけではなく、他の病気を悪化させてしまう恐れがあります。
器質性EDであれば、動脈硬化が進行することで心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こすかもしれません。
また、心因性の場合はストレスやトラウマを放っておくことで抑うつや不安障害など精神的な病気を引き起こす可能性もあります。
そのため、医療機関でEDの根本の原因を知り、適切な治療を受けることが体と心の健康を維持するためにも大切であるといえます。


ED治療とは

ED治療ではまずEDの診断を行い、原因を特定します。
問診で症状を聞くだけではなく、心理的な問題がないか質問票などを用いて伺います。
そして、器質性の可能性も考え、血液検査や画像検査などを行います。

 治療では性器の血管を拡張させる作用のある治療薬を用い、勃起や勃起の維持をサポートします。
この治療薬で勃起すれば、ストレスやトラウマが克服されるような場合もあります。
ただし、心血管系に障害のある場合や肝機能障害がある場合には内服できない場合もあるので、医師にご相談ください。


日常生活においてEDを予防するためにできること

EDを少しでも早く改善したい場合や、一度EDは改善したものの再発が不安だという場合には、生活習慣の見直しを行いましょう。
寝不足や栄養バランスの悪い食事は血液循環を悪くするため、EDの原因に繋がります。
過度のアルコール摂取や喫煙もEDを悪化させるといわれています。
こうした悪習慣を改善することで、EDの予防や改善に一歩近づけるでしょう。
また、日頃からストレスは溜めこまないようにして、発散させる方法を見つけることも大切です。
EDは体と心の健康に繋がる病気なので、日常的に体と心の健康を維持するようにすることがED予防に繋がるといえます。

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