世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。
ようやくワクチンも開発され、一部の国ではすでにワクチン接種も開始されています。
これだけ大規模な感染症のワクチンということで、世界的な期待が寄せられています。日本国内に於いても2021年3月より順次ワクチン接種が開始されるとアナウンスされているのですが、いずれも国外メーカーのもの。
なぜ国内のワクチンの開発が世界より遅いのか、不思議に感じている人も多いのではないでしょうか。
2021年1月現在、世界で実用レベルに到達しているとされるワクチンは5種類あります。
CanSinoBIO:中国
Gamaleya Research Institute:ロシア
Moderna:アメリカ
Pfizer:アメリカ
Astra Zeneca:イギリス
いずれも国外のものであることが分かります。
CanSinoBIO、Gamaleya Research Institute、Pfizerに関してはアデノベクターワクチン、Astra Zeneca、ModernaはメッセンージャーRNAワクチンです。
それぞれ特徴は異なりますが、いずれも海外のものばかり。
実際、日本国内で摂取が予定されているワクチンもPfizer。
一早くワクチンを接種したいと思っている人は多いことでしょう。
一方で、できれば国産のワクチンの方が…と思った人も多いのではないでしょうか。
日本でもワクチン開発は行われています。
大阪大学、アンジェス、タカラバイオ
東京大学医科学研究所、第一三共
国立感染症研究所、UMNファーマ、シオノギ製薬
東京大学医科学研究所、国立感染症研究所、KM、バイオロジスティクス
研究施設と民間企業が手を結び、ワクチン開発を行っています。
しかしながら、2021年1月の段階で臨床試験第2相まで到達しているものが最も進んでいるもの。
つまり、世界的にみればかなり遅れを取っていることが分かります。
実際、2021年1月の段階で「実用化には半年以上かかる」とされているほど。
かつて日本は技術大国として、世界の様々な産業をリードしていました。
しかし、新型コロナウイルスのワクチンに関しては後れを取っていると言わざるを得ません。
一体なぜこのような状況になってしまったのでしょうか。
日本が新型コロナウイルスのワクチン開発に出遅れている理由①:ワクチンへの拒絶反応
日本ではワクチンに対してネガティブなイメージが強まっています。
それは、市民のというよりも責任を取る側です。
例えば記憶に新しい子宮頸がんワクチンの副作用。国と製薬会社に対する賠償責任訴訟が起こされました。
このように、「もしもワクチンで何らかの問題が生じたらどうするのか」という思いが、ワクチン開発の初動を遅らせたのではとの声があります。
コロナウイルスは日本国内だけではなく世界的に猛威を振るっています。
だからこそワクチンの存在が叫ばれているのですが、仮に日本がスピード感を出して、ワクチンを開発したものの、後に何らかの問題が生じて訴訟、さらには責任問題に発展したら…といった懸念は、開発に慎重な姿勢にならざるを得ない理由としては分からない話ではありません。
日本が新型コロナウイルスのワクチン開発に出遅れている理由②:開発企業が減少している
日本は少子高齢化が社会問題として叫ばれて久しいですが、少子化の影響はワクチン業界そのものの弱体を招きました。
コロナウイルスに関しては例外ですが、そもそもワクチンは子供のためのもの。
しかし、日本では子供が減少傾向にあることから、ワクチン開発企業もまた、減少傾向にありました。
ましてや新型コロナウイルスに関しては長期的に蔓延していますが、これまでの感染症は、ワクチンを開発したころにはすでに自然収束してしまっており、開発メーカーにとって利益になりにくいジャンルです。
結果、競争力が落ち、今回のような事態を招いてしまったとも考えられます。
日本が新型コロナウイルスのワクチン開発に出遅れている理由③:ワクチン戦略の欠如
ワクチンはコロナウイルス対策としてだけではなく、世界的戦略を担うアイテムになりつつあると言っても過言ではありません。
日本はそのビジョンが欠けていたとも囁かれています。
例えば中国では既に「ワクチン外交」とも囁かれているように、ワクチンを供与することで他の国との友好を図っています。
つまり、外交戦略として活用しているのです。その点日本にはそこまでの視点がなく、あくまでも「ウイルスに対してのワクチン」程度の考えだったことが開発に遅れを生じさせたとされています。
中国のように、「国の成長を左右するものになる」と意識していれば、もっと早い段階で動けたかもしれません。
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