【目次】アフターピル(緊急避妊ピル)
　● アフターピルとは
　● お薬について
　● 費用・購入方法について
　● 効果について
　● アフターピルの飲み方
　● 副作用について
　● 注意点

---

アフターピルは「モーニングアフターピル」や「緊急避妊薬」とも呼ばれ、性交の後に避妊する目的で内服するピルです。

一般的に知られているピルは、継続して内服することで避妊や生理に関する悩みが改善されます。
しかし、アフターピルの場合は、避妊がきちんとできていない状態で性交が行われた場合に望まない妊娠をしないために用いられます。

つまり、避妊具を使用せずに性交した場合や、避妊に失敗してしまった場合など後から緊急的に避妊を行う必要がある場合に使用するピルです。

あくまでも緊急として使用するため、日常的に避妊目的では使用されません。
副作用などもあるため、医師の処方を受けて使用するようにしてください。
当院ではアフターピルの処方も行っており、吉祥寺周辺にお住いの方などにも多くご相談頂いています。

---

お薬について

アフターピルとして処方される薬は、レボノルゲストレルです。
WHO（世界保健機構）にも緊急避妊の必須薬として指定されていることから、世界的にアフターピルとして用いられている薬です。

レボノルゲストレルで避妊効果を得るためには、性交から72時間以内に内服する必要があります。
内服する時間は早い方が更に良いとされているので、アフターピルが必要な際には早急にアフターピルの処方が受けられる医療機関を受診しましょう。
ただし、レボノルゲストレルを内服しても100％避妊できるというわけではありません。
レボノルゲストレルの避妊率は98％と非常に高いですが、日常的に避妊するよう注意することが大切であるといえます。

---

費用・購入方法について

下記の価格で診療後に院内でお薬をお渡ししております。

レボノルゲストレル(1.5mg)　11,000円(税込)

---

アフターピルの効果

アフターピルの有効成分は主成分であるレボノルゲストレルで、この成分は黄体ホルモンです。
女性は月に一度排卵を行い、妊娠するための準備を子宮内で行います。
これは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類のホルモンバランスによって行われています。
排卵後から生理が起こる時期は黄体ホルモンの分泌が多くなりますが、レボノルゲストレルを内服することで黄体ホルモンが分泌されたと脳が勘違いするため、排卵後と同じような子宮環境を作ることができます。
そうすると、排卵が抑制されたり、受精卵が子宮内膜に着床することを阻害したりすることが期待されるのです。
射精されてから5時間～36時間の間に受精することが想定されるため、早くアフターピルを内服するほど効果は得られやすくなります。
そして、アフターピルを一度内服すると、5～7日間は排卵されない状態が継続されます。

---

アフターピルの飲み方

アフターピルは、処方されたらすぐに内服します。
レボノルゲストレルは1回1錠内服するだけですが、性交から内服までの時間が早いほど高い効果が期待されます。
72時間以内に内服することが推奨されていますが、72時間を超えた場合でも妊娠のリスクを低下させることができると言われています。
ただし、排卵日などから検討する必要があるため、医療機関に相談すべきです。
また、飲酒は副作用を強くさせる恐れがあるため、アフターピルの内服時には飲酒はお控えください。

---

アフターピルの副作用

アフターピルを内服することで、個人差はありますが副作用を伴う恐れがあります。
内服によってホルモン環境が変化するため、吐き気や頭痛、めまい、倦怠感などの症状が現れることがあるといわれています。
これらの副作用は一時的なものなので、時間が経過すれば症状は落ち着いてきます。
もしアフターピルの内服から2時間以内に嘔吐してしまった場合には、十分な効果が得られていないことが考えられます。
2時間以上経ってから嘔吐した場合には体内に成分が吸収されていますが、それ以前に嘔吐した場合には医師へすぐに相談してください。

---

アフターピルの注意点

アフターピルを内服してから数日～1週間以内に出血が起こることがあります。
この出血は、子宮内膜が剥がれたことによる消退出血であるため、避妊が成功したサインと考えられます。
ただし、消退出血しない人もしれば、消退出血ではなく不正出血の可能性もあるため、必ずしも出血したからといって避妊に成功したとはいえません。
確実に避妊できたと言えるのは、次の月経がきた場合です。
アフターピルの内服によって生理周期がずれる場合もあるので、3～4週間後に生理が来なければ妊娠している疑いがあります。